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【本】東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン(リリー・フランキー)。

41A3HQ6WNAL._AA240_.jpgリリーさんの飄々とした雰囲気が好きなので、ずっと「読みたいなぁ・・・」と思っていて暫くしたら、ダンナさんが買ってくれました。

読むのが早い彼が先に読んだのですが、読んでいるあいだの数日間で彼の中で何かが変わり始めているのが、わかりました。

 「親の死を乗り越えて、初めて一人前になる」

よくそんな言葉を聞きます。わたし自身も最愛の父の死を乗り越えたとき、母の生死にかかわる大手術を経験したとき、自分でも「変わった」と思うほどに大きく自分の中で何かが変わっていきました。

忍耐するということ、思いやり・・・そんなことをそれまでの視線とはまた違う方向から再認識できたような気がします。

そんなリリーさんのオカンやオトンとのエピソードや思いを読むことで、まだそれを経験していない彼が変わっていく。大阪に住む義父からかかってきた電話に、「オトン・・・あれはどうなんや?」と興味のある話題を選んで語りかける横顔が、とても嬉しかったです。

リリーさんの育った街が、わたしの生まれ育った街ととても似ていてどの景色も懐かしかったです。

実は、オカンが危篤状態に入ってからの2ページを、どうしても読むことが出来ず、最初に飛ばして最後まで読みました。そのあと深呼吸をして、その2ページをようやく読むことが出来ました。

自分の身体の中にとどめたい・・・その気持ち、わたしも同じでした。冷たく横たわる父の顔をいつまでも撫でていました。人からは奇異に見えるかもしれないけれど、生まれてからどんな係わり合い方をしてきたかによって、それが当たり前の姿である場合も多いと思います。

オトンの哀しみも痛いほど心に刺さりました。

この本を読んだ人が、いつまでもこの本を大切に胸に抱いてくれますように。

あの日、寂しさで壊れそうな思いを押しこらえ、「幸せになるのよ」と、遠く離れたここに送り出してくれた母に感謝。
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【映画】硫黄島からの手紙

dsc07537.jpg大満足。

アメリカ人監督の目からよくここまで描けたものだと思いました。
彼らの命がけの三十数日間の攻防があったからこそ、本土への被害があれで済んだのだと思わずにいられませんでした。でなければ、わたしたちの祖先はより多くの命を失っていたかもしれないし、そしてその結果、今ここにいるわたしたちの一部は存在し得ない命だったのかも知れない。

本当に大切なことは「二度と戦争を起こさない」これにつきるのですが、かつての戦いで失われたひとつひとつの命が決してどのひとつに至るまで無駄ではなかったと、改めて冥福を祈らずにいられませんでした。
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年に一度のワクワク決定。

1月27日から予定していたプーケット旅行。

「ピピ島をはじめとする島巡り」
「憧れの象さんに乗る」
「毎日エステとマッサージ三昧」
という目的があり9月には予約、10月には申込金も支払ってました。



今回のいろいろで
「大事な時期だから行ったとしても大人しく過ごそうね」
から
「残念な結果だけど、その分気分転換にいろいろしてきてもいいね」
に変わったものの、いろいろ考えると結局は予定外の出費ということになっちゃったし、滞在費用もエステとか諸々のしたいことを考えると、今年(行くのは来年だけど)は中止でも仕方ないかな…と諦めてました。

けれど、ダンナさんが
「楽しみにしていたんだし、別の場所でもいいから、例えば国内ならいつもより贅沢な温泉に行ってみるとかしよっか?」
と言ってくれたので、このあとの病院でのアフターケアなどのスケジュールと兼ね合わせて、いろいろ頭を使ってみました。

実はダンナさんの会社の福利厚生で、申請手続きをすると年に2万円分のJTB旅行券が送られてきます。「社員&家族でリフレッシュに使いなさい」ということらしいんですが、国内での温泉旅行なんかはいつも個人手配してるし、海外は内容と値段で目玉ツアー押さえてきたので、JTBを使うチャンスってなかなかなくて…。2年分の4万円が手元に!!(。→∀←。)

しかもふたりの誕生日プレゼントとして
「食事に行ってらっしゃい」
と母が送ってくれた2万円が、そっくりそのまま商品券入れ(デパートのとかいろいろいここに貯めてあるw)に!!


絶対安静にとパジャマで過ごした週末でしたが、俄然元気が出てきて検索開始。条件はJTBの南の島ツアーであることのみ!


ということで、昨日検診の帰りにペナン島6日間の予約金(手付金?)払ってきました。(旅行券4万円分でw)

ツアー価格は、日航機利用なのに「えっ?!」というぐらい安いのですが、悔しいことに原油価格税がまたここにきて上がったので、旅行代金+2万(×2人分)というヲチ付きです(笑)


284789897_213.jpg通年通して穏やかな気候のペナンですが、一応の雨季乾季はあって、1月は乾期。そしてホテルは現地では4つ星クラスの全室シービュー・バルコニー付き&プライベートビーチあり。

あのあたりはプーケットなんかに比べると海の透明度は低いのですが、マレーシアのお国柄も好きだし。食べ物美味しいし。

ペナンは、ハネームーンで行ったランカウイのちょっと南。あのとき覚えたマレーシア語がそのまま使えるので気が楽です。広さはランカウイより少し狭いですが、商業の栄えたタウンを持ちリゾートといい感じに融合している場所(のハズ)。

284789897_5.jpg284789897_105.jpg当初はお手軽にサイパン・グアムにしようかという話もあったけれど(なんたって近いし)、なんにも考えないで身体を休めて、リラックスするには日本人率がもう少し低い方がいいよね&贅沢しても滞在費が安く済む=トータルでも費用が抑えられるということで、決めました。

ちなみに、ペナンってこんなところ
ペナン 【マレーシア政府観光局公式サイト】


シンガポールのフレ、アメちゃんの家にまた近づいたwwww
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がんばるぞっ(*'-')。

☆赤ちゃん出産おめでとう、ジャガー横田さん☆



 女子プロレスラーでタレントのジャガー横田(45)の出産直後の写真を独占入手した。「子どもをグローバルな人間に育てたい」との思いから先月29日(日本時間30日)に米ハワイで第1子となる男児を出産。写真はへその緒を取った直後の家族3人そろっての初ショットだ。ジャガーの表情は、出産まで27時間かかった戦いの疲れと母になった喜びを物語っている。30年近い付き合いで現地で付き添ったライオネス飛鳥(43)は「退院後も徹夜で赤ちゃんの面倒を見ていた。あ〜お母さんなんだなと思った」。ジャガー一家は近日中に帰国し、19日に都内で会見を開く予定。

                 (日刊スポーツ - 12月04日 10:00)





45歳にしての初産だそうです。

さっきmixi入ってこのニュース見て、自分のことでもないのに知らず知らずのうちに幸せな涙が流れて微笑んでいました。



そして誰かの出産に悔し涙を流すんじゃなかった自分に、とても安堵しました。



この間、ご報告の日記を上げてから、本当に自分の中で葛藤がありました。自暴自棄になり死ぬことぱかりしか頭に浮かばなくなったり、ダンナさんとも大喧嘩もしました。



ダンナさんはただひたすらに、今以降のわたしのカラダとココロを心配するばかりだし、わたしはそんなことよりも、ただただ今のこの悲しみをどうすることもできないもどかしさで。



本当に、わたしのカラダは水分だけでできているのかと思うくらいに、今日の明け方まで泣き続けてばかりいました。



でも、このニュースを読めて良かった。

わたしのハロちゃんがお星さまになった同じ日にも、こうして新しい生命が誕生している。



ハードなプロレス続けてたジャガー横田さんが、なんと45歳で初産&自然分娩だなんて、それならわたしなんて全然大丈夫じゃん、まだまだいけるじゃんって、元気が出ました。





誰にとっても頑張りすぎることが良くないということは、いつも思っていて、今まで通り自然体でわたしたち夫婦が楽しく暮らしていたら、きっとあの子はお利口に帰ってくるんじゃないかと思っています。



だから、どんな人混みの中でも道に迷わないよう、いつもわたしは目立っちゃうぐらいにとびきりの笑顔で過ごさなくちゃ。





この週末のダンナさんとの喧嘩の中で、どれだけダンナさんがわたしを大切に思い愛しているのか、それはわたしが今まで感じていた比ではない程だったことを思い知りました。



相変わらず、伝え方は下手っぴぃなんだけどね(笑)





勝手ですが、この日記にもコメント・メッセージはお控えくださいねm(v_v)m





みんな、もどかしい思いを逆にさせてしまってごめんね。





そしてわたしもこの話題はもうお仕舞い。

そっと胸の中に抱いておきます。





次の日記からは、頑張りすぎないでがんばるぞっp(*'-')q

おまけに今日は大安だっ♪←関係ないけど。
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悲しいご報告。

11月29日、お腹の赤ちゃんが神様の子になりました。



1週間振りの検診で、一回り以上大きくなった我が子にまたようやく会えるという、いつものように幸せな気持ちで、クリニックへと向かいました。待合いの2時間では、持参したリリーさんの「女子の生きざま」を笑いを堪えて読みながら過ごしていました。



ようやくいつものように内診台にあがり、そこで目にしたのはほんの少し大きくなったのに、ピクリとも動かない我が子の姿でした。



8週と3日。



この日は出産のために転院する大学病院の紹介状をもらい、予定日を聞き、午後には区役所で待望の母子手帳をもらうつもりで、印鑑を持参していました。



けれど、お世話になっている主治医の勧めもありその足で、子宮内容摘出の手術の為の病院へ向かいました。2泊3日の入院で本日帰宅致しました。



昨日まではただひたすら一人になると泣いてばかりなので、ダンナさんも今日まで仕事を休みできる限り側にいてくれました。



検査薬で妊娠発覚したのが11月1日。



たった29日間のママでしかいられなかったけど、こんなに頼りない私のために、あの小さな小さなハロちゃんはパパとママに沢山の贈り物をして、お星様になっていきました。



この29日間、四六時中たとえば寝ているときでさえも、わたしはこの上もなく幸せで、ダンナさんも世界で一番素敵なパパで、お互いをいたわり合うこと、生命誕生の歓び、わたしたちをとりまく家族の心、そしてここで知り合えたみなさんからの温かい言葉や気持ち、たくさん受け取ることが出来ました。



 この段階に来て、赤ちゃんがこうなったのは

 あなたのカラダのせいではないんだよ。

 この子の生きる力がここまでしかなかったということだからね。

 染色体異常かなにかの原因でこうなったと思うから、

 例えば1ヶ月先にそれを知って、

 あなたたち夫婦が苦しい選択をする場面を考えたら、

 今の時期であったことを良しとしなくてはいけないからね。

 次のタイミングを信じてね。



そう言って下さった主治医の先生の言葉。



 俺は、お前と子供が欲しくて一緒になったわけじゃないよ。

 ふたりで生きたかったから結婚したんだよ。

 もしも子供がいなくたって、

 今まで通り愛し合ってて楽しくって

 カッコイイ夫婦でいればいいじゃん。

 70歳なったって波乗り夫婦でいたらいいじゃん。



そう言ってくれるダンナさんの言葉。



そのふたつが今のわたしの心の支えです。



手元に残った母子手帳ケース、気が早いけれど早めに用意した何枚かのマタニティウエア…ちっちゃなちっちゃなヒヨコの靴下、きっとまたハロちゃんが帰ってくると信じて可愛い箱に入れて、少しのあいだ仕舞っておこうと思います。



今まで、一緒に喜んで下さってありがとう。





それと勝手なお願いなのですが、この件に関してはコメント・メッセージ・メールはお控えください。

この文章を最後まで読んで下さっただけで、みなさんの気持ちは充分に伝わってきます。

今は優しい言葉をかけられることが一番辛いので、どうか察してやって下さい。
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