わが子が一番。/村上春樹ロングインタビュー

2010.07.05 Monday 21:30
kazuto funahashi


「3年間この物語を書き続けて、今は頭の中がスッカラカンになっており、なにも考えることができない」と応えていた。

BOOK3については「本当にBOOK1とBOOK2でおしまいのつもりだった」。

情報を制限する方法については「出版社に任せているんだけど、特に制限するつもりもない。書評は出版されてから1か月〜1.5か月後くらいに出るので、「海辺のカフカ」のときに、出版される1か月前に見本版を配った。発売と同時くらいに書評が出るように考えたのだけど、やはり書評が出たのは出版後1か月以上経ってからだったので、なにも考えないことにした」としている。「だいたい、「過度に情報を制限」と言ってるのはマスコミ側であり、新しく出版される小説について必要以上に中身を説明しないのはどの本も同じではないか」と言っていた。


仕事の方法については。


起きたらすぐに仕事に入る。起きるのは朝4時から5時くらい。早いときは2時半とか。それで400字詰め原稿用紙で10枚書く。まずは前日書いた原稿の手直しをしたあとでとにかく10枚書く。8枚めで区切りの章の終わりが来ても、そこで終わらせたりはしない。

書き終わったら運動。1時間程度走る。午後はまるまる好きなことをしている。
集中して音楽を聴きたいときはLPだが、料理をしたり、走るときの「ながら視聴」はCD。ipodになんでもかんでも放り込んでシャッフルして聞いている。



欄外インタビューでは。「僕の弱点は野球。今でも神宮球場へ行ってビールを飲みながら観戦している」と応えている。村上春樹は産経アトムズ時代からのスワローズファン。


・関西の大学に行ってたら、まず小説は書いていなかった。
・早稲田に行くつもりはなかったけど、ふと思い立って、授業料納入の締切日に新幹線に飛び乗って納めに行った。そのときに高田馬場駅のあまりの汚さに来たことを後悔した。
・海外で最も評判のいい短編は「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて 」。これまで6,7本映画化の許諾を出している。すべて学生の自主映画なんだけど、それでも多いので今はすべて保留にしている。映画化したのは4本は見た。なかなかおもしろかった

今私が覚えている内容はこんな感じ。後日、もう少しまとめた感じで書いてみます。

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