なつかしの映画【メインテーマ】

2009.12.01 Tuesday 15:14
kazuto funahashi


南佳孝の名曲、スタンダードナンバーをYoutubeで探していたら粋なことをしている人がいた。

曲は南佳孝の「スタンダードナンバー」だが、映像は薬師丸ひろ子主演、1984年公開の映画「メインテーマ」である。当時20歳の薬師丸ひろ子が一番かわいい頃だと個人的には思う。同級生は角川三人娘の誰かか、いわゆる82年組アイドルにうつつを抜かしていたが、私は勃興期のニューミュージック世代だったせいで、中学時代は好きなアイドルなどいなかった。私のハートを直撃したのは、雑誌「Momoco」創刊号の表紙で、にっこり微笑んでいた菊池桃子である。そんなわけで薬師丸ひろ子にはなんの感慨もない。



閑話休題。

で、この映画は何を隠そう、初めて女の子と見に行った映画なのであった。大阪・難波にある南街劇場(今もあるんだろうか)。ああ懐かしい。初めての経験だったので、私は事前に同じコースを歩きどのくらい時間がかかるのかとか、喫茶店やレストラン、トイレの場所を頭に叩き込んでいったのであった。(難波の地下街はあまり慣れてなかったということももちろんある)


で、なんでこの映画になったのかというと、なんのことはない、妹にチケットをもらったから。相手役の野村宏伸はこの映画のオーディションに合格して、芸能界にデビューした。

んで、なにが粋かというと、この映画「メインテーマ」の主題歌が同名タイトルの「メインテーマ」で、薬師丸ひろ子が唄っているのだが、この曲のセルフカバーが南佳孝の「スタンダードナンバー」だからである。そのあたりのことを知っている人がわざわざ「メインテーマ」の映像に載せたのだろう。メロディーは同じだが、歌詞は微妙に違う。南佳孝の「スタンダードナンバー」は男の視点、薬師丸ひろ子の「メインテーマ」は女の視点からそれぞれの愛の意味を語っており、相互にアンサーストーリー的になっている。作詞は松本隆。




アレンジはどちらも曲想にあわせてなされており、どちらも素晴らしい出来だ。

薬師丸ひろ子バージョンを聞くと、映画のエンディングを今でも思い出す。
沖縄に前年竣工した「万座ビーチホテル」で撮影された美しい映像、南国の美しいリゾートホテルの一室で、微笑みあう二人。


なんというか、とても「あこがれた」のであった。

ああ、南の島に行きたい。
いつか俺もああいうホテルに泊まってみたいな。

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