過去。今。そして・・・。

2004/06/09 Wed 00:00
momoca funahashi


わたしと出会うまでに、あなたが抱いてきた数多くの女性に感じるジェラシーは、冷静になって思うといつもいつもなんて他愛もないつまらない感情なのかと思う。たくさんの経験を重ねてきたあなただからこそ、今こうしてわたしは愛する対象としてあなたを見つめつづけられているのだから。



そんなあなたが一緒に暮らす存在として、わたしを側に置いてくれていることがかけがえのないたったひとつの暖かさだと、日々感じています。



包み隠さずに過去をわたしに話そうとしてくれるあなたは、何の陰りもそこに持たずに、あっけらかんとしていて。そんなあなたの横顔に、わたしは何ひとつ疑う必要もなく。



今、ここにいる。



あなたの側にこうして寄り添っていられる。



例えば半年前あの北の街に、激忙のプロジェクトの真っ只中に、わざわざ有給を取ってまで会いに来てくれて、そこから毎晩のように多くの会話を重ねてきました。ともすれば、ただ感情と状況に自暴自棄になり暴走してしまいそうなわたしを、丁寧に傷つけないように、しかも論理立てて歩かせてくれたことに、言葉では表わせないくらいの感謝を感じています。



一度「やめようか」という話をされたとき、わたしは中途半端な感情を置き去りのまま終わらせることが出来なく、何よりもこれから芽生えるであろうさらに深いあなたへの思いへの予感に、首を縦に振ることをしませんでした。今になって思うと、本当にあのとき、わたし自身も迷っているという正直な気持ちを伝えることが出来てよかったと思います。



そして2ヶ月半前にここに越してきてから、あなたのベクトルがあなた流のステップを経て、わたしへと向い始めてきたとき、それをあなた自身の口から聞かされたときの喜びは、たぶん永遠に忘れることはないと思います。



あなたなしでは、歩く自信がなくなってしまったのは、本当は良くないことかもしれない。でも、あなたなしの日々は今となっては想像することすら出来ません。



それぞれのスピードで、それぞれの道を歩いてきて、もしも今その道が並走しているのなら、できるだけあなたのスピードに足並みをそろえて歩いていきたいです。いつか、ひとつの大きな太い道に出られると信じて。



人生で初めての大きな別れ経験したあの秋、再びこんなにも深く穏やかな心で愛する人を思える日が来るなんて想像も出来なかった。深い深い海の底に、泥流とともに沈んでしまったような気がしていた。ただ、太陽が見たくてもがいてもがいて・・・もがけばもがくほど足を取られていく自分に「馬鹿馬鹿馬鹿・・・」と繰り返しつづけてた。


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