壁は。

2004/06/07 Mon 00:00
momoca funahashi


土曜日の午後、彼が会社にちょっとだけ立ち寄る用があって、ランチついでに一緒に行くことに。



これまで、どの駅で降りるのかさえまだ地理に不慣れなわたしにはわからなく、なんとなく仕事帰りに電話を貰っても、その絵が想像できないでいたのですが、これからはその状況が目に浮かぶのでなんとなく嬉しい気持ちに。



駅から少し歩くと、不意にとても大きな建造物が。そして彼が、「このあたりでちょっと待ってて。すぐ戻る」とその建物に消えていきました。



で、その間、バックから読みかけの文庫本を取り出して、日陰になったあたりでパラパラとページをめくっていると、休日だと言うのに時折いかにもな方々が建物に消えていく。すぐに、彼が「お待たせ」といって戻り「ちょっとこっちにおいで」と手招き。「ここが本当の正面玄関」・・・言葉が出ませんでした。最初に彼が消えた出入り口でさえ、「うわぁ〜すごいな〜」なんて見学旅行にきた小学生のように見ていたわたしにしたら、その巨大なエントランスはなんだか不思議な別世界でした。



そのあと、お直しから上がった彼の夏のシャツやパンツを受け取って、「いいよいいよ」と遠慮するのに大好きなアーティストのアルバムを買ってくれて、おまけにケーキを買ってもらって帰宅。



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わたしは、いつもいろんな情景を脳裏に描いて話す癖があり、具体的な色や音がいつも頭に浮かぶのだけど、これまでほんとうに彼の出社から退社までの情景が空白だったんですね。オフィスでの話をたまに聞かされても、いつもそこに浮かぶのはかつてわたしが勤めた会社のデスクまわりだったし、雰囲気だった。社食での話を聞くときなんかは、バイトしてた大学のカフェテリアしか目に浮かばなかった。頭の中の想像では、いつもそこに彼を配置して聞いていたのだけど。



なので、今日からはちょっと違った気持ちで、あなたを感じながら話を聞けます。



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ふたりが一緒に生活する中で、ちいさな衝突は当然のことで、それを繰り返し続けながら、決定的な大きなぶつかりあいがなくなくるまでは現状維持で。大きな壁はふたりで解決して。解決できないほどの壁にぶち当たったら、それはそれでふたりにはどうしようもないことだけれど、きっとお互いの気持ちがここにあるならそれは乗り越えられるから。焦らないで歩いていこうと。


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