止まらない涙。
2004/10/23 Sat 00:00
momoca funahashi
昨日、残業でクタクタになっきて帰宅した彼は、いつもなら「食事はあとでいいや。ビールにする」そう言うのだけれど、「カルピスサワー飲んで今日は寝るよ・・・ヘトヘトなんだ」と言いました。
リクエストでクリームシチューを用意していたのですが、シチューなら寝る前にいただいても平気だから、わたしは笑顔で「お疲れ様^^」と答えました。
髪の毛を少しだけ切りそろえたことや、とても安い美容室だったことなど話している間に、彼は冷蔵庫からカルピスサワーの缶を取り出し飲み始めました。少しすると書斎に一旦行った彼が戻ってきて、「後ろ向いてて〜」と言いました。TVから流れてきたのは、わたしが昔好きだったと彼にいつか話した、シャングリラという電気グルーブのPVでした。そのあと、いつもと少し違う様子の彼に、そんなに疲れているのね・・・と思いそっとしてあげることにして、なぜか美容室から貰ってきたピンクのチラシを正方形に切って、折鶴を折ったり、雑誌を見たりして過ごしました。折鶴なんて、子供のときに折ったきりです。
そのあいだ彼は、昔彼が好きだった大江千里さんのPV集をかけて歌ったり、渡辺美里さんのCDをかけたりしながら、何か書き物を始めました。といっても、たった一行書いただけで、そのあとはまるでわたしに見られたくない・・とでもいうかのようにノートを伏せ考え事をしているようでした。紙に書き物をするなんて姿は初めて見たので、なんだかそのことすら見てはいけない気がして、わたしはじっと雑誌を読むふりをしていました。だって、彼が何かテキストを起こすとしたら、いつもPCで書くに決まっているから・・・。
しばらくして、バービーボーイズのCDをかけたあたりから、彼は一気に続きを書き始めました。
そして・・・
「できた!」
わたしの前に一枚の紙が差し出されました。
季節は巡り 影の輪郭も淡くなる
あの日のような冷たさ 風の匂い
たくさんの不安と たくさんの希望
あとは二人しだいと きっと決めていた
石ころだらけの道 歩いてきた
痛みも悲しみも 溶けていけ
君が 昔捨てた 空の写真
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