ビクター売却。
2009.11.04 Wednesday 17:00
kazuto funahashi
朝刊一面で激しく驚いた。
いやはやまさか、ビクターがねえ。
青山にある幽霊で有名なスタジオはどうするんだろうか。
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ビクターは結構老舗のレーベルで、BMGと合弁したこともあった。
(BMGビクターのときに、B'zがデビューしている)
まあそんなわけで斜陽産業なんですよ、音楽業界。
しかし、JASRACに申請される著作権使用量が年々増え続けてる。
これはつまり、音楽をCDや配信以外で使う場面が増大しているということ。
ライブ動員なんかは増え続けてるんだよねえ。
私が子供のころは「レコードを買う」というのは、ものすごく「お金持ち」になったような気がしたもんだった。レコードプレーヤーの前でじっとたたずんで集中して聴くというか。「ながら」で聴くってことはあまりなかった。
しかし、ウォークマンで「ながら」の人が増え、大衆化し、消費商品と化し、配信でアルバムパッケージではなく1曲ずつのバラ売りが主体となり、原価率は下がっていく。
1998年の最盛期に比べて、2008年の業界全体の売り上げはなんと「半減」している。4000億ないんですぜ。パチンコ業界は3兆だなんて言ってるのに。ていうか、最盛期でも8000億程度だった。
思えば20年前は大手メジャーから独立した人たちで作られた小さなレコード会社がたくさんあった。ハミングバード、SMS、キティ、シックスティ、トーラスなどなど。
今やこれらの会社はあとかたもなくない。
パイが小さくなっていく過程で、新興会社であるエイベックスが3強と言われるシェアを獲得していったのだから無理もない。
コロムビアはリップルウッドに買収され、テイチクも海外ファンドに買収された。ポリスターやポリドールはまとめて合弁相手のユニバーサルに買収され、東芝は株をEMIに全部売ってしまった。フォーライフは一度倒産し、現在更生中だ。BMGは結局ソニーが買収してしまった。
現在、国内メジャーで民族系(国内資本系)なのはエイベックスとソニーくらいしかない。
最初はユニバーサルに話を持っていったが、現在はゲーム会社のコナミが最有力だそうな。
コナミは創業者がコロムビア出身なので、音楽業界と親和性が高いのだろうか。音ゲーも数多い。ゲーム会社というイメージが強いがフィットネスクラブを経営していたりと意外に多角経営をしている。
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