民主党政権が心配なワケ。

2009.07.24 Friday 13:43
kazuto funahashi


世の中の流れが、今の麻生政権にうんざりしていて、選挙もせずに政権党の都合で首相を挿げ替えてきたことは知ってるし、それは私もおかしいと思うのだけれど、それでも民主党が政権を握ることが心配なわけは一重に、細川政権崩壊のトラウマがあるからです。


あの頃は野党よりの立場だったし、55年体制にあぐらをかいてきた自民党政権を倒すことにわくわくしていました。そして、細川政権が誕生したわけです。ああ、日本は変わると思っていました。ところが、この政権がやったことは選挙制度を変更しただけ。結局、官僚のいうままに「国民福祉税」構想を発表しては取り下げ、佐川疑惑で指さされたとたんにトンズラしたお殿様。後任の羽田は人はよかったのだけれど、小沢がウラでこそこそ動いたために、社会党が連立離脱して非自民政権は崩壊してしまいました。

この政権を壊したのも、新進党をぶち壊したのもすべて小沢。
民主党の中枢にいるあの男が、私に強い疑念をもたらしているのです。
仮に自由党が合流する前の民主党なら、ここまで疑念は抱かなかったでしょう。

あの政変で日本は10年の停滞に入ってしまいました。

どっちみち、今回の選挙では自民は後退します。前回勝ちすぎてますから。
問題はどの程度後退するか、でしょう。無党派な人たちが気分で民主党へ投票するなら、私はバランスを図って自民党へ入れるしかないと思っています。

この選挙は実は小泉構造改革の評価を出す選挙でもあると考えています。
郵政選挙のとき、国民はこぞって賛成した結果、格差は拡大してしまいました。
あの時点で言われていたのは「構造改革をしないと市場からNOを出される」なんていう市場主義な意見でしたが、そんな「市場」は昨年の秋に崩壊しています。

極端な構造改革はやめて、もう少し社会民主主義的政策にシフトすべきだと私は考えています。だから中川秀直とか、小池百合子なんかは落ちてもらったほうがいい。国民新党の勢力が伸びる方向がベストかなあとも思います。

麻生が人格的にダメとか漢字が読めないとかいう意見はどうでもいいのですが、度重なる地方選挙結果に「地方選の結果は国政へ影響しない」と言い続けてきた政治センスのなさはなんとかしてほしいですね。あの言葉で国民が怒り、都議選でトドメを指した気がします。権力者があのような言葉を吐いたら、いくら正論でも、驕り高ぶっているように見えてしまいます。

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