黄道12星座
ふたご座(Gemini--ジェミニ)
黄道第三星座で2つの一等星を含み、二列に並んだ星の列が抱き合っている双子の姿として描かれている星座。古代バビロニア時代から「双子」と呼ばれており、それがラテン語化した「Gemini」と呼ばれる。アメリカの宇宙開発計画、ジェミニ計画はこの星座名から取られた。

ギリシャ神話では白鳥に姿を変えた大神ゼウスが美女レダに生ませた双子、カストルとポリュデウケスの二人とされている。

ふたご座の星

α星 カストル(Castor)
ギリシャ神話のカストルから取られた名前。
β星 ポルックス(Pollux)
ギリシャ神話のポリュデウケスがラテン語化した名前。カストルの弟。
γ星 アルヘナ(Alhena)
アラビアの第六星宿の名前からこの星の固有名になったとされている。 意味は「らくだの首につけるマーク」「らくだのこぶ」の二説がある。
δ星 ワサト(Wasat)
アラビア語で「中央」という意味で、この星座の中心というところから。 黄道に近いというところからという説もある。
ε星 メブスタ(Mebsta)
アラビア語で「のばしたもの」。 本来の名前「ライオンののばした前足」が省略されている。 古代アラビアで使われていたライオン座のことを指している。
ζ星 メクブダ(Mekbuta)
アラビア語で「ちじめたもの」。本来の名前は「ライオンのちじめた前足」。
η星 プロプス(ProPus)
ギリシア語で「前方に出ている足」という意味の"プロープス"がラテン語化したもの。 カストルの左足に当てられる。