冬の星座
くじら座(Cetus---ケートス)
12月の宵の南の空にかかる大きな星座。1等星はないが、天文学的に有名な変光星ミラがある星座として有名。この星座名の「くじら」は今のくじらではなくて、アンドロメダ座の項で書いた海の怪物であり、前足に大きな爪のついた姿とされている。その由来は古代アッシリアで信じられていた水の精ティアマトという説がある。

α星 メンカル(Menkar)
アラビア語の「アル・ミンカル」(鼻)から。
β星 デネブ・カイトス(Deneb Kaitos)
アラビア語の「アル・デネブ・アル・カイトス・アル・ジャヌビイ」 (くじらの南の尾)から。
γ星 カファルジドマ(Kaffaljidhma)
アラビア語の「アル・カフ・アル・ジドマ」から。 元々くじら座の尾の部分全体の総称だったが、由来は不明。

ζ星 バテン・カイトス(Baten Kaitos)
アラビア語で「アル・バトン・アル・カイトス」(くじらの腹)から。
ο星 ミラ(Mira)
有名な脈動変光星で2等星から9等星まで光度が変化する。 ラテン語の「ステラ・ミラ」(不思議な星)から。