2004/04/19
悪 夢
不安で押しつぶされそうにな思いのまま床につく

誰かに終われ逃げても逃げても
どこにも抜けられない
細くて暗い道の両側には漆喰の夜空に届く
やはり真っ黒な冷たい壁

絶対に殺される
絶対に殺される
絶対に殺される

そう両脇の壁を掌で触れながら
逃げ道を探し走りつづけている

心臓が壊れてしまう
心臓が壊れてしまう
心臓が壊れてしまう

その瞬間に
暖かな掌があたしの肩を揺さぶる

あなただ

夢から覚めた現実に戸惑って身を固くしていると
あなたはまるであたしの夢を見ていたかのように
半ば強引に あたしを引き寄せ
すっぽりと腕の中に納め
髪を撫で背中を擦る

あたしのいる場所は

ここでいい・・・