ケンタウルス座(Centaurus--ケンタウルス)
乙女座と天秤座の南側にあたる空域で日本からだと地平線近くの低い場所にあたるところは、けっこうたくさんの星が輝いている。このあたりがケンタウルス座。
ケンタウルスとはギリシャ神話に出てくる上半身が人間、下半身が馬の馬人族の族名で固有名詞ではない。つまりケンタウルス族である。ちなみに同じ馬人族にはもう一つミノタウルスがいる。(こちらはなぜか個人の*固有名詞)
なお、ケンタウルス族ではもうひとつ星座になっていて、それは「いて座」である。凶暴なケンタウルス族の中でケイロンだけは知的で人望もあり、彼だけが別の星座「いて座」となったという。
ケンタウルス座の星
α星 アルファ・ケンタウリ(Alpha Centauri)
これは「ケンタウルス座α星」という意味。別名で「リギル・ケンタウルス」というのもある。こちらは「ケンタウルスの足」という意味。とても明るいのはこの星が太陽に最も近い恒星だからで、4.3光年の彼方にあるが150億とも200億光年ともいわれる宇宙の直径に比べれば目の前、というような距離ではある。太陽と同じスペクトルG型であり太陽にそっくりの星。もし、アルファ・ケンタウリの近くから太陽を見れば、同じような感じで見えるだろう。
β星 ハダル(Hadar)
アラビア語で「地面」。α星とβ星を結んで延長すると南十字星が、そこから天の南極の場所がわかるのでこの二つの星を「南指極星」(Southern Pointers)と呼ぶ。
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