へびつかい座(Ophiucus--オフィウークス)
少し前に「第13番目の星座」として脚光をあびた星座。ヘラクレス座の南側にある大きな星座でへび座をつかんだ巨人の姿と考えられている。あまり明るい星はない。
このへびつかいは「からす座」で書いたとおり、アポロンとテッサリア王女コロニスの間に出来た子供で、ケンタウルス族のケイロンに預けられて医者となった。多くの人名を助けたが、熱心のあまりに死んだ人まで生き返らせてしまったためにゼウスの怒りで雷によって打ち殺されたと伝えられる。
へびつかい座の星
α星 ラサルハグェ(Rasalhague)
アラビア語の「ラス・アル・ハワー」(蛇を持つ者の頭)から。
β星 ケバルライ(Cebalrai)
アラビア語の「カルブ・アル・ライ」(羊飼いの心臓)から。
γ星 ムリフェン(Muliphen)
由来不詳。
δ星 イェド・プリオル(Yed Prior)
アラビア語の「イアド」(手)とラテン語の「プリオル」(前のほう)が合体した名前でへびつかいの前の手にあたるところから。
ε星 イェド・ポステリオス(Yed Posterior)
δ星と命名方法は同じで「後ろのほうの手」という意味。
η星 サビク(Sabik)
アラビア語の「アル・サビク・アト・ターニ」(第二の勝利者)の省略されたもの。ちなみにζ星は「アル・サビク・アル・アワール」(第一の勝利者)という名前。二つの星はへびつかいの膝にあたり、さそりを踏み殺したという伝説に基づくと言われている。
λ星 マルフィク(Marfic)
アラビア語で「ひじ」のこと。
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