うみへび座(Hydra--ヒュドラ)
一等星はすくないが長さでは全天一の星座。かに座の南にある頭から始まり、しし、おとめの南側をうねって、てんびん座の近くまである。角度にして100度、円周の1/4以上にもなる。プトレマイオス48星座の一つで、古代バビロニアですでに「へび」として認識されていた。歳差現象で星座の作られたころのバビロニアではこの星座は天の赤道に位置していて、そこからこのような長い星座が作られやすかったのではないかと想像されている。
ギリシャ神話では、エウリュステウス王が強くて立派なヘラクレスを疎ましく思い、難しい仕事を与えて殺してしまおうと与えた「ヘラクレスの12の仕事」の二番目の相手。このレルネの沼地に住んでいた怪物ヒュドラは9つの頭を持つ蛇で、そのうち1つは不死身、そのほかも切られてもすぐ生えてくるという化け物だったが、ヘラクレスは切った口を焼き、不死身の首は大きな岩の下に埋めて始末したという。

うみへび座の星

α星 アルファルド(Alphard)
アラビア語で「孤独なもの」。この星のあるあたりは明るい星がなく、このような名前が付けられたのだろう。

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