オリオン座(Orion---オリオン)
おそらく最も華麗で有名な星座だろう。古代の民族はいずれも巨人の姿に見立てた。神話ではオリオンはキオス島の王女メロペを愛し、狩りの獲物をいつも彼女に捧げていた。それを見て王も結婚を了承したのだがいつまでたっても結婚させない。ある日、オリオンは酒の勢いでメロペを陵辱したので父王は怒り、ディオニソスに頼んでオリオンを盲目にしてしまった。急に盲目となったオリオンは「東の国へ行き、昇る朝日を見れば治る」という神託を受けて実行し目を治し、自分をこんなふうにしたメロペの父王に復讐しようとしたが逃げられてしまった。オリオンはクレタ島に渡り、月の神アルテミスの狩人をしていたがそのうち暁の女神アウロラがオリオンに好意を寄せるようになる。それを知ったアルテミスは嫉妬からオリオンを殺してしまった。星になったオリオンはやはり美しいメロペの後をずっと追いかけ続けている(隣のプレアデス星団の中にメロペという名の星ががある)
さそり座との因縁の話はさそり座に記述した。
α星 ベテルギウス(Betelgeuse)
アラビア語の「イブト・アル・ジャウザ」(巨人の脇の下)から派生した。
β星 リゲル(Rigel)
アラビア語の「リゲル・アル・ジャウザ」(巨人の左足)から。
γ星 ベラトリックス(Bellatrix)
ラテン語で「女戦士」。
δ星 ミンタカ(Mintaka)
アラビア語で「アル・ミンタカ・アル・ジャウザ」(巨人の帯)から。
ε星 アルニラム(Alnilam)
アラビア語の「アル・ニタム」(真珠の糸)から。もともと三ツ星全体の名前だった。
ζ星 アルニタク(Alnitak)
アラビア語の「アル・ニタク」(帯)から。
η星 サイフ(Saiph)
アラビア語の「サイフ・アル・ジャバル」(巨人の剣)から。
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