はくちょう座(Cygnus---キュグヌス)
こと座ヴェガとわし座アルタイルの間にあって、天の川の中に大きな十字形を作る星座。昔からこの星座は大きな翼を広げた鳥の姿とされていた。神話ではゼウスが絶世の美女スパルタ王妃のレダを見初めた。アフロディーデにお願いをして、自分は白鳥に化け、アフロディーデは鷲に化けて追いかけてもらい、レダの膝に逃げ込むという凝った芝居を行う。かわいそうに思ったレダが愛撫をしているうちに、思いをとげたといわれている。やがてレダは大きな卵を二つ産んだ。一つからカストルとポルックス(ふたご座)が生まれ、もう一つからはヘレネ(トロイ戦争の原因となった美女)とクリュタイメストラが生まれたと言われている。
南十字に対応して「北十字」(Northen Cross」とも言われる。
はくちょう座の星
α星 デネブ(Deneb)
アラビア語で「尾」のこと。星の名前ではこの「デネブ」という名前がついているものがいくつかあるが、今ではこの星のことを通常は指す。
β星 アルビレオ(Albireo)
昔はアラビア語の「アビレオ」(くちばし)から来ていると思われていたが、今日では否定されており、意味不明となっている。
γ星 サドル(Sadr)
アラビア語で「胸」。
ε星 ギェナー(Gienah)
アラビア名「アル・ジェナー」(つばさ)をそのままラテン文字に移したものだという。
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