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つぶやき。

書店の奥まったあたりの書棚で見かける
おじいさんやおばあさんの名もある
たった10〜15人ほどの難しい会に
かつて所属しておりまして
なにやら難しい文学論の中
自分の中で凝り固まった文章を書いておりました

年に4回
微々たる稿料を貰い
ワードプロセッサで入力した文章を
奮発して買ったモンブランに
ブルーグレーのインクを詰めて
わざわざ原稿用紙に手書きにする
そんな
七面倒くさいことをしては
締め切り前夜にはうんうん唸っておりました

わたしの書いていた類の文章は
どうにも私生活の切り売りのような
『血のように紅い』ではなく
『血』でなくてとはいけないと
思うような異端的なところがありまして

このままでは気が変になるか
昼間の普通の顔が
崩れてしまうのではないかと
稿料が上がったある夜
書くことを止める決心を致しました

いまはもう何も書けなくて
書けない自分に安堵します

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