2005/05/19 Thu
02:08 | posted by
momoca funahashi
書店の奥まったあたりの書棚で見かける
おじいさんやおばあさんの名もある
たった10〜15人ほどの難しい会に
かつて所属しておりまして
なにやら難しい文学論の中
自分の中で凝り固まった文章を書いておりました
年に4回
微々たる稿料を貰い
ワードプロセッサで入力した文章を
奮発して買ったモンブランに
ブルーグレーのインクを詰めて
わざわざ原稿用紙に手書きにする
そんな
七面倒くさいことをしては
締め切り前夜にはうんうん唸っておりました
わたしの書いていた類の文章は
どうにも私生活の切り売りのような
『血のように紅い』ではなく
『血』でなくてとはいけないと
思うような異端的なところがありまして
このままでは気が変になるか
昼間の普通の顔が
崩れてしまうのではないかと
稿料が上がったある夜
書くことを止める決心を致しました
いまはもう何も書けなくて
書けない自分に安堵します
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