今日は期限が11月いっぱいの『テンイチ無料券』を消費しに、神楽坂へ。
実は昨日、わたしの社会復帰初のお給料日だったのですが、先月ダンナさんの誕生日プレゼントに買ったお財布と、わたしの秋物の服などカードで買ったので、今月はあとは美容室に行くぐらいにして、残りはしっかり1月の旅行のために取っておこうと思います。



で、神楽坂。
何年も前(ダンナさんと付き合う前)に1度来たことがあるぐらい。テンイチのあとは神楽坂をお散歩して回りました。
小路にはいると、ちょっと拘りのあるお店があったり、昔風情を残したままの高級料亭なんかも。



もちろん趣味の良い器を置いたお店や、アンティーク着物のお店もあって、散歩しながらアンテナにひっかかったお店を見つけるたびに、ダンナさんの手をひっぱって入ってみました。
大好きな箸置きを置いてあるお店もいくつかあったのですが、今回は気になる物件はなし(笑)

細木数子事務所もありました(笑)
そろそろ帰り道にさしかかろうかという頃、奥の方に服をたくさんかけたラックがチラッと見えた気になる小路が。アンテナが横に大きく振れたので、ズンズンと進んでみました。確か来る途中に『○○陶芸教室〜ガレージセール』なんて張り紙があったなぁ…。
で、道ばたに2連並べられたハンガーラックを何気なく見ると、すごく惹かれるコートが。
うわぁ〜ダイスキ。この色とかいいなぁ〜。なんて思いつつ手に取ると、さらにわたしの大好きなAラインです。わたし昔から、コート類はAラインのが一番好きなんです。
ハタチそこそこで、服飾販売してたころは、お給料ほとんど服飾費に費やすようなバカな暮らしぶりだったんですが、その頃は全身ブランドで固めるのも好きだったし、アメリカやヨーロッパの古着を組み合わせたりするのも好きでした。
で、大人になってからは古着とは疎遠というか、意識的に卒業してたんだけど、今回はまさにビビッと。
すぐに羽織ってみようとするわたし。ダンナさんはちょっとビックリしていたかも。そうしたらそのガレージセールの主と思われる、とても素敵なおばさまがニコニコと。
「あら、可愛らしい。サイズいかがかしら?肩は落ちてない?」
もうあんまりお気に入りのが突然見つかって、笑顔満開でいるわたしを見て、さらにおばさまニコニコ。いつもどんなに気に入った服があっても、たいてい胸があわなくてあきらめることばかりしてるわたしですが、どういうわけかピッタリと。ハンガーには、3200円という値段の書かれたシールと一緒に、小さなシールがもう一枚。カナダの国旗のシールでした。納得。


なにやらその陶芸教室の生徒さんの作品や私物を、今月いっぱいお天気の良い休日に、教室の前でガレージセールしているとのことでした。このコートは70年代のもので、とても大切に仕舞ってあった物だそうです。念のため、会話しながらも裏地や縫製をチェックしましたが、とても状態の良い物でした。あえていうならボタンの縫いが緩くなっていることと、裏地の肩に1ヶ所小さなホツレがあるぐらい。
「気が向いたらまたお寄り下さいね」
というおばさまのにこやかな笑顔と、とっても素敵なお買い物に上機嫌で帰ってきました。
結構若い頃に、物欲という物欲を満たしたせいか、あんまり物に対して「これがどうしても欲しい」とか思うことがないわたしですが、今回は違いました。たぶん1万ぐらいでも買ってたと思うし、まるであつらえたみたいにサイズもピッタリで、色もデザインもめちゃくちゃ気に入りました。まさにこれが欲しかったって感じ。


こと服に関しては、10年に一度ぐらいしか、こんな出会いがないので、もうすごく嬉しいです。ボタンをしっかり縫いつけ直して、裏地のホツレも直したらクリーニングに出して、出動です。
写真にとると、よくわからないけれど、実際にきるともっと細身で、裾がキレイにAラインに広がっています。後はセンターに1本ベンツではなく幅広のプリーツがはいってます。ポケットもめっちゃ可愛いでしょ?
このデザインだとたぶん70年代初期だと思うので、推定35年ぐらい前のコート。
基本的に3年着ない物は捨てる主義のわたしですが、大事にケアして10年とか20年とかいつまでもわたしの手元に置いてあげたいなぁと思える、素敵なコートになりそうです。