朝7時半起床。
1階の小さなレストランでバイキングの朝食。8時半ころチェックアウト。
新大阪駅で、なにか記念になるものを買おうと思い、ダンナさんにはベンチで読書しててもらい、いろいろなお店を回る。が、目にとまるのはたこ焼き絡みか、神戸の中華絡みばかりで、いまひとつそそられない。
くいだおれ人形風味のキティのキーホルダーとかもあったけれど、絶対に使わないから、あきらめてさっさとダンナさんのもとに戻る。
新大阪発9時49分ののぞみで新横浜へ。ふたりとも爆睡。
新横浜についたら丁度昼時。ダンナさんが「ラーメン博物館、連れて行ってあげようか?」というので、素直に大喜びする。アリーナでジャニーズのライブがあるらしくダフ屋さんがいっぱい。そして当然のようにコインロッカーもジャニーズファンに占拠されていて空きがない・・・なので下に降りて地下鉄構内のロッカーに、トランクケースを預ける。
新横浜はちょくちょく用事があってよく来たことがあるのだけれど、たいていひとりだったので初めてのラーメン博物館となる。

入場料は300円。中はものすごい混みよう。目当てはなんといっても懐かしの札幌の味噌。『-欅-けやき』が出展しているということで並んでみる。札幌のお店の開店が1999年の終わりぐらいらしいので、とうじすぐ近くの会社で働いていたわたしはひょっとしたら1度くらいは足を運んでいるのかもしれない。けれど1999年〜2001年くらいは、札幌のススキノ界隈には随分とラーメンの新規開店が相次いでいたので、いまひとつ記憶にありませんでした。
余談ですが、それまで札幌っ子にとってススキノのラーメンは、名のあるところはどこももうマズイという感じがあって、観光客に道を尋ねられても「ラー○ン横丁?やめたほういいですよ」と答えていたりしたのでした。で、その頃に「じゃぁうまい店作ろう」といろんな新規店が挑戦しだしたという経緯。この『-欅-けやき』のご主人もそんなひとりで、もともとはススキノの創作料理のお店をやっていた人です。
で、並ぶこと90分。

待望の味噌ラーメン。太くて黄身の強いちぢれ麺です。こってりスープではありますが意外と味噌はそんなに多く使われていなくって、かすかにターメリックの香りがしたように感じるのですが、もしかすると五香粉(ウーシャンフェン)か、八角などの香辛料の香りかもしれない。ちなみもう1軒行きたいのでミニラーメンにしました。そうそう食べている間に、お店の人の雰囲気がビリリと変わったと思ったら、オーナー登場。カウンターの中で普通にキャベツ炒め始めてました。
そのあと、さてどこへ行こうかとなり、よくテレビで拝見する強気な発言の佐野という人のお店に。そんなに美味しいのなら食べてやろうという感じ。
ここは欅ほどは並んでいなく、店先にはいきなりガラスウィンドウの中に本人のモノクロのパネル(モデル視線)です。正直、この時点で少し萎え・・・。で店内は、いかに高級な素材を使っているか(このあたりはリーフレットにも散々盛り込まれ済み)がアピールされています。ラーメンによく合うビールなんていうのも販売されています。
わたしとしては、ビールってラーメンには×でしょう・・・そもそもラーメンは飲んだあとに、急激に食べたくなる代物であっても、お腹が炭酸で満たされるビールと一緒はあり得ないでしょうという意見。

ででてきた醤油ラーメンは、鶏ガラベースに鰹や昆布の出汁があわさった感じ。1枚乗せられた海苔はとても黒々と厚みがあり、とても薫り高い超高級品とすぐにわかるものでした。チャーシューもクセのないとても上品な味。きれいに拍子切りにされたシナチクは太さが結構あるのにとても柔らかく、これも高級食材であるが故。(安いものは思い切り塩漬けされた状態でくるので、戻して味付ても歯ごたえや食感に問題がある・・・と聞いたことがあります) 麺は、お湯きりが悪いのか、茹で上げるお湯の交換がまめにされていないのか、ちょっとぬめっとした感じです・・・。ぅぅ〜ん・・・スープは可もなく不可もなく。万人に受けるけれど、さして印象にも残らない・・・インスタントでもよくある味という感じでした。
ダンナさん曰く「普通の美味しい醤油ラーメンだねぇ」。
わたしが「インスタントでも、よくある味だね」というと「まぁ、化学調味料を使わないでその旨みを出せるなら、まぁ美味いほうではあるんだろうね」とのこと。
確かに。
今度、自分で作ろうっ・・・と、北海道では、結構スープからはりきって作っちゃう家庭も多く、うちなんかも父が何年かに一度張り切って作っていたなぁなんて思い出したりしました。
-*-
そんなこんなで長い長い一日が終わり。
無事、横浜に戻ってきました。