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激動の2004年。

今年はほんとうにわたしにとって激動の1年でした。



もう何年も前から知っていたダンナさん。ちょうど彼を知ったのは、わたしが離婚してまもなく自立するために、憧れの職業にズブの素人で乗り込んで、その仕事に必要なスキルを身につけようともがいていた頃。当時の彼はまさにが離婚の渦中にあったのだけれど、最初はそれすら、どうと気にするのに至らない存在だった気がします。たまにわたしからほんの2行足らずのメールをする程度で、そのお返事がたまに来てもいたってシンプルなものだったり。思い起こすと、遠くに離れた街に住む彼氏持ちの女の子のわたしへのダンナさんの反応は、いつもシンプルなものでした。あっけないくらいに。



その何年かの間ずっと、わたしには継続してひとりの彼と暮らしていて。

ダンナさんも(たぶん)切れ間なく、何人かの彼女さんがいて。

たぶんお互いその人たちとは、しっくりいかない何かを感じていたからこそ、新しい結婚には踏み出せないでしまったんだと思う。



けれど次第に、ダンナさんが離婚の苦悩を乗り越えて歩いていく様は、わたしにもとても勇気をくれたし、負けそうになっても「辛いのはわたしだけじゃない」とガンバル力をくれたようにも思います。



そしてわたしが長く暮らした彼との『しっくりいかない部分』に気づき悩み、あきらめかけた頃、あることがきっかけで、毎日のように話すことになって。たくさんの話をしました。深刻な話、アダルトな話、たわいもない趣味の話・・・。



「もう知り合って何年も経つのに会ったことないって不思議」

「ねぇ、俺がもし会いに行ったら、会ってくれるかな」

「うん・・・でも、怖いよ。あったらいろんなことが変わっていく気がする」

「でも、おたがいに会わないまま、幻想と想像だけで言葉を交わしても何も始まらないよ」

「そうね」

「そうだよ」



彼はそれから2週間もしない日、大掛かりなプロジェクトの真っ只中、半ば強引に休暇を取って会いに来てくれたのでした。



「ちょっと北海道行ってきます」

「北海道?」

「人生変わることかもしれないんで」



彼が去年の11月にその休暇の申請をしたとき、上司さんにこんなことを言ったということ。入籍の前後に聞かされて、あのときのわたしの予感は決して一方通行なんかじゃなかったんだと、とても嬉しい気持ちになりました。



それから今年の春までに、お互いの中でお互いに対する新しい苦悩を抱えてしまったり、言葉を重ね肌を重ねて、それを乗り越えて。1ヶ月に数日、一緒に過ごすことでいろいろな感情が芽生えていきました。



わたしが春、桜の開花をめざすようにこの街にあなたと暮らすためにやってきて、ほんとうはそこからがようやく、ふたりの始まりだった気もします。傷つけあった夜も、泣きながら抱きしめあった夜も。



暑い暑い夏をやり過ごし、秋になって。あなたのプロポーズを受けて。



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全ての道がココに繋がっていたと、信じさせてくれてありがとう。

あの苦しみも、あの悲しみも、すべてがあなたとの今に繋がっていたのなら、わたしの人生もまんざらじゃないと、ほんとうに心から思います。



流した涙の分だけ、幸せってきっとあるから。



そんな年の瀬。愛しています。
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