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この日、もうひとつの日記。

(2006.9.14記)

旅行だけの記録を短期間ですが別blogに載せていた時期がありました。

そこに書いてあった、2004-10-22のもうひとつの日記が見つかったので、転載しておきます。



*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*



お互いの存在を知ってからもう何年でしょう。



初めてのデート:2003年11月22日

同居のためのお引越し:2004年3月19日

恋人な記念日:2004年4月23日



最初は友達以上&恋人未満。

それでも惹かれるものが互いにあって、戸惑いながらの同居生活。

もしもダメなら1年であたしはこの部屋を出ようと思ってました。

1ヶ月たったある日、彼がネックレスのプレゼントを持って帰宅。



 「桃はもう俺の恋人だよ。泣かなくていいよ。安心していいよ」



2004年10月22日。



この日が、あたしたちの恋人記念日になりました。

8月のお誕生日には、とびきりステキなディナーデートと指輪を贈られ、

彼の10月のお誕生日に、あたしは一緒に南の島へ行くときのために、

ダイバーズウォッチと美味しい晩ご飯をプレゼントしました。



20041022-message.jpgそして、そして10月22日

彼がステキな愛情いっぱいの歌詞をあたしに捧げてくれました。



これがあなたからあたしへのプロポーズ。涙がとまりませんでした。



ずっとずっと一緒。



これからよろしくおねがいします。
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止まらない涙。

昨日、残業でクタクタになっきて帰宅した彼は、いつもなら「食事はあとでいいや。ビールにする」そう言うのだけれど、「カルピスサワー飲んで今日は寝るよ・・・ヘトヘトなんだ」と言いました。



リクエストでクリームシチューを用意していたのですが、シチューなら寝る前にいただいても平気だから、わたしは笑顔で「お疲れ様^^」と答えました。



髪の毛を少しだけ切りそろえたことや、とても安い美容室だったことなど話している間に、彼は冷蔵庫からカルピスサワーの缶を取り出し飲み始めました。少しすると書斎に一旦行った彼が戻ってきて、「後ろ向いてて〜」と言いました。TVから流れてきたのは、わたしが昔好きだったと彼にいつか話した、シャングリラという電気グルーブのPVでした。そのあと、いつもと少し違う様子の彼に、そんなに疲れているのね・・・と思いそっとしてあげることにして、なぜか美容室から貰ってきたピンクのチラシを正方形に切って、折鶴を折ったり、雑誌を見たりして過ごしました。折鶴なんて、子供のときに折ったきりです。



そのあいだ彼は、昔彼が好きだった大江千里さんのPV集をかけて歌ったり、渡辺美里さんのCDをかけたりしながら、何か書き物を始めました。といっても、たった一行書いただけで、そのあとはまるでわたしに見られたくない・・とでもいうかのようにノートを伏せ考え事をしているようでした。紙に書き物をするなんて姿は初めて見たので、なんだかそのことすら見てはいけない気がして、わたしはじっと雑誌を読むふりをしていました。だって、彼が何かテキストを起こすとしたら、いつもPCで書くに決まっているから・・・。



しばらくして、バービーボーイズのCDをかけたあたりから、彼は一気に続きを書き始めました。





そして・・・



「できた!」



わたしの前に一枚の紙が差し出されました。





 季節は巡り 影の輪郭も淡くなる

 あの日のような冷たさ 風の匂い

 たくさんの不安と たくさんの希望

 あとは二人しだいと きっと決めていた



 石ころだらけの道 歩いてきた

 痛みも悲しみも 溶けていけ



 君が 昔捨てた 空の写真

 海に変わり 僕が写してあげる

 つまづきとまどう日々も やがて

 光る未来となる



 どなりあった時間(とき) 心に閉じ

 僕の左の定位置で ほほえんでる



 捨て置いてきた 全ての思い

 もう振りむかなくて いいんだよ

 あたたかな体温で きっと

 枯れた記憶になる



 泣きながら 笑わないで・・・



 君が 昔あおいだ 大空の眺めより

 もっと素敵な 景色を見せるよ

 二人で歩き出す 道の向こうに

 見つける 幸せの光





20041022-message.jpg一行目を読んだとき、あぁ、これはそれまで数年間の文字だけの知り合いから、声を聞くようになり、そしてとうとう初めて去年の11月に会った日のことなんだと、わかりました。そして涙、どうしようもないぐらい、とめどなく溢れる涙。わたしが趣味として写真を撮っていた時代、空ばかりを撮りつづけていたこと、そしてそれも含めハタチ以降のアルバムを全て捨ててしまったこと。ちゃんと覚えていてくれたのでした。



「歌詞をこうして書くのは20年ぶりかなぁ・・・しかも手書きで。そのあとはもうワープロやらPCやらだったし」そう照れくさそうに笑う彼。「でもね、今回は、数年前に書いていたショートストーリーの形じゃダメだと思ったんだ。ちゃんと歌詞にしたくてね」

彼は、学生時代にバンド活動をしていて、作詞作曲をずっとしていた人なのでした。



「ありがと。ありがと」を繰り返すだけのわたし。



「これ、一応プロポーズなんだけど・・・」

「結婚しようか」



頷くのが精一杯でした。何かちゃんと、きちんとお返事をしなくてはいけないのに、と思うけれど涙が止まらなくて。ようやく、深呼吸しながら途切れ途切れに言えたのは「もっといい子になります。もっとキレイになります。だからずっと側に置いてください。お嫁さんにしてください」という言葉でした。





-*-



幸せになりたくってずっと歩きつづけたの。幸せが、全ての人に平等にあるのだとしたら、絶対わたしの分がどこかに残っているはずだから、探さなくっちゃって思ってきた。絶対に見つけてやるっと思って。見つけたらもう二度と手放さないって思ってた。

だから。



この先、どんなことが起きるのか、わたしにもわかりません。でも彼を信じて、この道を進んでいきます。





2005年2月・・・わたしはあなたのお嫁さんになります。
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