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柿色のシャツ。

新横浜まで用があって昼間一番暑い時間帯に出かけてみる。暑さですっかりまいっていたものの、このまま暑い日中はなるべく出かけないようにしよう・・・なんていう日々では、この暑さに慣れることとは出来ない!そう思っての行動です。



タオル地のハンカチと日傘、薄手のキャミワンピとカーディガン。今年は今まで北の街ではあまり着る機会のなかったキャミソールタイプのワンピース数枚が大活躍です。通気性の良い服装・・・と考えると、裾からウエスト、首元へと風通しが良いのでこの組み合わせです。



用事も済み、プリンスホテル内のショップのセールをちょこちょこ覗いてみます。メンズのシャツがとても安くあったので、ピンクとオレンジのものを購入。自分用には黒いマッチョタンクを1枚。



仕事から帰ってきた彼に、それを選んだ理由を話します。



彼はピンクが似合うのに、長袖しか持っていなかったので、夏もピンクを着て欲しかったこと。わたしがオレンジ色が好きで、日焼けした肌にはオレンジが似合うから麻の入ったこのシャツを選んだこと。



「オレンジは初めてだなぁ・・・というより『柿色』だね。ありがとう」



【柿色】かきいろ

  (1)柿の実の色に似た黄赤色。

  (2)柿の渋の色に似た赤茶色。柿渋色。

  (3)ベンガラに少し黒を入れた暗褐色。



そう言われてみると、確かにそうです。オレンジ色のようにはっきりしたものではなくて、ちょっとくすんだような少し渋めの色です。日本の色だなぁ・・・という色。これにはとっても嬉しくなりました。

たぶん「あ〜オレンジいいねぇ。初めて着るよ、ありがとう」そう言われるよりずっとずっと嬉しかった。彼のこういう感性をもわたしは愛しているのだと思います。



彼との日々、彼がたまにわたしに「俺のどこが好き?」って聞く。



どんなことでも、わたしに対して反応してくれるところ。

言葉でも態度でも。そしてそれをちゃんと納得するまで話してくれるところ。



 −−−それは当たり前でしょ。



そうでもないよ。全て否定する人。なんでも頷く人。何も答えない人。途中で誤魔化す人。そんなのばっかり。



 −−−他には?



暖かくって冷たい。意地悪で優しい。痛くって気持ちいい。明るくって暗い。開放的で閉鎖的・・・。

そういう二面性がある人じゃなくちゃ愛せないの。桃香を愛してるよ。どんなときも優しくするよ。守ってあげるよだけじゃダメなの。



 −−−桃香はいい子だね。素敵だよ。ずっといい子でいるんだよ。もっと素直になるんだよ。



そしてそして、あなたにはまだ話してないけれど、あなたのそういう感性。フィーリング。メンタルな部分。精神世界。その波動が一致する。『価値観』などという大それたものではなくて、感覚が一緒。例えば痛いだとか、苦しいだとか。心地よいだとかにしても。それが一致するから、抱き合っていて飽きないのかもしれない。例えば、永遠に抱き合っていられそうなくらいに深い愛っていうものも、意外とこういうシンプルなものが一致するだけの理由なのかもしれない。
日々。 | comments (1198) | trackbacks (0)