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幼少の頃の。

この数年・・・というか前職でプライベイトな時間が睡眠時間だけになってしまったあたりから読書の時間がとれなくなっていました。

最近になってまたようやく、読みやすいもの、興味のあるものから読み始めていて、「あぁ、やっぱり本はいいな」そう思っています。



子供の頃・・・たぶん文字を読めるようになったときにすでに私は活字中毒で、そばにあるものなんでも読んでいました。祖父母の家に言ったときは、一番奥の部屋の押入れから引っ張り出して、たぶん叔父叔母たちが思春期の頃読んだであろう、昭和の時代の雑誌やら、自分の家では狩猟と釣りが趣味だった父の本棚から『狩猟界』という専門誌や釣りの雑誌等、台所の片隅にあった年に1度母が付録の家計簿が欲しくて買う『主婦の友』、ドレメ出身の母が時折私と妹の服を縫うために買う『ドレスメーキング』等。



もちろん6歳のときに親戚から全50巻もらった少年少女世界名作全集も。



ご近所の方からも、本好きのモモちゃんには時折お下がりなどもあり、読むものには事欠かないちびっこ時代を過ごしておりました。



初めて触れた文学は、6歳のときの夏目漱石『坊ちゃん』・・・もうこれは完全に父の好みで、上記の全50巻の中から「じゃ、最初にこれを読んでご覧」とそれを手にとり、わたしを自分の胡座をかいた膝の上に呼び寄せ、あとがきから読み始めました。今も、本を読み始める前に、パラリとあとがきを走り読みする癖があるのは、このときからの癖になってしまいました。当時の父としてはたぶん、まだこの年令には難しすぎるこの本を、ちょっと面白おかしく説明しながら、自分の好きなこの本に興味を持たせたかったのかもしれません。

あとがきと、最初の2ページ程を、たぶん2日程で読み聞かせたあと、「あとは自分で読みなさい。難しい漢字や読めない漢字は、聞いてもいいし飛ばしてもいい」そう言われたとたん、私はその本を持って窓際の父の机に飛んでいった気がします。



最近になって、この数年後に読んだ(たぶん9歳の頃)『』君よ知るや南の国』『ポールとヴィルジニー』をまた読んでみたいな・・・なんて思ってみたり。
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