穴。

2004/08/24 Tue 00:00
momoca funahashi




なのに、わたしは充分に感じているのにいつもより潤いが少なく、こんなことは初めてで、彼自身にもそれがわかるようで「不安がこうさせてるね、ごめんね」となおも優しく抱きしめてくれます。



あなたが落ちているときに、どうすることもできず、わたし自身の不安な気持ちをおしころすのが精一杯なばかりが、挙句の果てにはその彼を心配させてしまっている。わたしはなんて無力なのでしょう・・・そう思うと次々と涙がこぼれ、まるで赤ん坊のように泣きじゃくってしまいました。それをやっとの思いで言葉にすると

「桃香はなんにもしなくたっていいんだよ。

 ただここに、側にいてくれるだけで充分なんだよ」

そう言ってくれるあなたに、申し訳ない気持ちと、こんな自分ではいけない、もっと凛としてあなたの側にいなくてはいけない・・・そう思うと余計に涙は溢れるのでした。



今朝は朝早くからわたしの御用があって、眠っている彼をそっとしたまま出かけました。電車を降りてすぐにホームから、彼にお目覚のTELを入れると既に起きていました。その声は、心なしかいつもの彼に戻ってくれている気がしてようやくわたしもほっとすることができました。



相手の心を汲んで、一番居心地のいい接し方を覚えるには時間をかけるしかないのでしょうね。

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