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パンドラの箱

今やってる仕事は、まあ、権利関係に関係するところです。

音楽を作るというのはさまざまな権利を発生させることでもあります。
著作権、著作隣接権、演奏権、原盤権などなど。

原盤権というのはレコードのマスターテープを所持する権利です。
法律に明文化されていませんが、慣習としてずっと使われています。
どこがもつのかというと、「その音楽を録音するための諸経費を負担した人/会社」というわけで、事務所が持つこともあれば、レコード会社が持つこともあります。
原盤権を持っていれば、極端な話、アーティストの許諾なしにCDをリリースすることも可能です。よく、「アーティストの許諾なしベスト盤リリース」という話が出ますが、まあ、そういう事情だということをご理解ください。アルバム1枚作るのに最低1000万、多いとその倍はかかるものです。

私は今日、30年以上前の某有名アーティストの原盤権を調べていました。
名前を聞いたら誰でも知っている人です。
データベースはメンテナンスされた気配があまりありません。
原盤権をどこが持っているのか、というのはいろんなヒントで推測できるのですが、結局は契約部に聞くこととなります。

某有名アーティストは他社(A)でアルバムをリリースしたあと、弊社に移籍し、数年後、他社(B)に移籍しています。問題は他社(A)でリリースした楽曲。データベース上ではこれが弊社の原盤ということになっています。でも、その後、再発されたのはB社。
いったいこの「他社(A)」でリリースされた楽曲の権利はどこが持っているのか?

しかも、他社(A)は倒産しています。さらに、他社(B)も一度倒産しており、現在は分割新設した他社(C)に事業権利を承継しています。


……だれも、手を付けなかったわけだ。


権利の錯綜。私はパンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。
あるいは地雷を踏んだか。

チーフに相談して愚痴ると「でも、誰かがやらなきゃね」。

そうなんだけど、私ですか。。。
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