2012.05.30 Wednesday
12:51 | posted by
kazuto funahashi
ご存知のとおり、私は中学生のころから音楽三昧でギターを弾き、自分で作詞作曲し、大学ではバンドを組んだりして、今はレコード会社に勤めております。
では、その原点とはなにか。
それは小学校5年の秋でした。
そのころの私は音楽には人並みにしか関心のない子供でした。
親が見ている音楽番組を一緒に見ている、という程度で、ヒットチャートの曲は知っている、という感じでした。
頃はフォークからニュー・ミュージックの勃興期。
一番最初に売れたのは「アリス」でした。
谷村新司、堀内孝雄の名を聞けば、30代以降の人は「おじさん」認定だと思うのですが、この時期はナウイ(死語)若者の最前線音楽だったのです。
同級生だったSちゃんは当時大好きな女の子。その子にさらりと言われた一言でした。
「船橋くん、アリスのことどう思う? ……あ、そうか、船橋くんは、そういうの知らないんだよね」
当時の私は簡単に言うと「ガリ勉」。勉強はまあまあできました。
だから、そういうふうに言われる……見下されるような物言いをされたのは初めてだったのです。
大好きなSちゃんがいう「アリス」とはなんぞや?
ガリ勉な私はまずは当時人気だったMBSヤングタウン(ラジオ番組)を聞くようにし、「明星」(当時のアイドル雑誌)を購入し、それこそ、当時の音楽を「勉強」したのです。
ギターを買い、我流で勉強して、明星の付録の歌本で練習して、いつのまにかSちゃんがどう、というのではなくて、自らがどっぷりと音楽の世界にはまっていくことになりました。
谷村新司の言葉。
「女の子にモテたいからギターを始めた」
私も同じです!!!
不遇だった青春時代の気持ちをいくつもの歌詞に昇華して、曲をつけて歌っていました。
それが元で今、この会社にいるなんて、恥ずかしくて言えません(言ってます)
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