2011.03.24 Thursday
07:54 | posted by
kazuto funahashi
昨夜の帰宅時は、ちょうど計画停電の時間にぶつかった。
駅を降りると暗闇が広がり、警察官が交差点に立って、自動車をさばいている。
駅前の駐輪場に行くものの、これ明るいものがないと自分の自転車を見つけだしたり、鍵を解除するのは無理だなあと思った。
iPhoneには「懐中電灯」というアプリがあり、けっこう光量があるおかげで無事見つけられた。
いけないこととは思うが、夜でも普段私は自転車のライトをつけない。つけなくても十分明るいからということと、車輪が重くなるからだけれど、昨日の闇はそれを許さない。
絶対につけないと真っ暗で何も見えない。
家の背後に見える空がうっすらと明るいのだけど、街自体はほぼ真っ暗。たまにマンションの非常ライトがついているくらいだ。
自転車のライトだけでは心もとなく、さきほど使ったiPhoneの「懐中電灯」も併用する。そうしないと、いきなり「ぬぅ〜」という感じで歩行者が現れるのだ。まるでホラーゲームみたいに。不謹慎だが、この暗さだと痴漢したってわからんよなあと思ってしまった。
走っているうちに私の子供のころはこのくらいの暗さが普通だったよなあ、なんて思い出す。それが少し懐かしい。月明かりが今よりももっと強く感じて、星も綺麗で。
でも、今の明るさに慣れて、当然のことと思っている若い人たちは、この暗さを文明の後退だと思うんだろうなあ。
オフコースが5人のメンバーで最後に行った武道館公演の模様は、武道館上空の空撮から始まる。1982年当時の東京は今よりも圧倒的に暗い。
それ以前だと、イエローマジックオーケストラが富士フィルムのCMに出演したときも、背景に東京の夜景が使われていた。
このCMはYMOのDVDにも収録されているのだが、副音声でメンバーの高橋か細野のどちらかが「この頃の東京は暗いですねえ」と解説している。
まあ、それくらい昔は暗かったわけだ。
無事、マンションにつき、階段を登って自宅へ。
ハロは寝てしまっており、ろうそくのつく室内を少し開いた扉から見たときは、なにやら怪しい黒魔術の儀式でもやっているような雰囲気に見えた(笑)
帰宅したのは7時20分くらいだったが、停電は予定より大幅に早まって、20時15分には復旧した。
Comments