2010.09.15 Wednesday
20:47 | posted by
kazuto funahashi
メロディだけはなんとなく知っていたアンパンマンの主題歌、「アンパンマンのマーチ」。しかし、歌詞はよく知らなかった。子供が出来て初めてちゃんと聞いたその歌詞は、乳幼児対象のアニメ主題歌とは思えない「深い」歌詞だった。
---------------------------------
なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!
忘れないで夢を こぼさないで涙
だから君はとぶんだ どこまでも
そうだおそれないで みんなのために
愛と勇気だけがともだちさ
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
---------------------------------
しかも。
じつはこの歌詞は2番なのだ。1番はこちら。
---------------------------------
そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君はいくんだ ほほえんで
そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
---------------------------------
さらに上記の2番の続き。
---------------------------------
時ははやくすぎる 光る星は消える
だから君はいくんだ ほほえんで
そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえどんな敵があいてでも
ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため
---------------------------------
確かに1番よりは2番のほうがまだわかりやすい。
なので主題歌はこちらを使ったのだろう。
さて、この歌詞のことをネットで調べると特攻で死んだやなせたかしの弟のことを歌ったものだという説がけっこうヒットする。事実はわからないけれど、暗号班として大した戦闘にはまったく巻き込まれず戦争時代をすごしたやなせたかしが帰国して感じたのは、「それまで正義だと教えられてきたことがことごとく逆転した」ということ。
しかし、どんな時代や体制下でも変わらない正義がある。それは愛と献身。
だから、目の前に腹をすかせて死に掛けている人に、一切れのパンを与えることはすなわち献身であり、普遍の愛である。それがアンパンマンの原点となる。そんなことを著書に書いているそうだ。
Comments