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AVATARの舞台。

映画「AVATAR」の舞台として設定されているのは「パンドラ」という星だが、じゃあこの星はどこにあるのかという説明は映画本編にはない。

この星は、地球から最も近い恒星系であるアルファ・ケンタウリをめぐるガス惑星ポリフェマスの衛星である。(ポリフェマスとはホメロスが書いた「オデュッセイア」に出てくる一つ目の巨人の名前)


アルファ・ケンタウリとは「ケンタウルス座アルファ星」という意味で、固有名詞というわけではない。この星はA、B、Cの3つの恒星からなる三重連星で地球から4.3光年の距離にある。


Aは太陽より1割ほど大きいがほぼ同じような性質を持つ恒星。
Bは太陽より逆に1割ほど小さい。
Cは別名「プロキシマ・ケンタウリ」とも呼ばれる恒星で、太陽よりかなり小さい赤色矮星である。プロキシマとは「最も近い」という意味のラテン語。

BはAの周りを80年弱で公転している。距離的には11天文単位というから、太陽系に置き換えると、土星のやや外側にもう一つ太陽があるような感じ。(まさにルシファーのよう!)

CはAの周りを100万年で公転している。距離的には0.2光年も離れている。大きさは太陽の1/7しかない。


この「プロキシマ・ケンタウリ」は赤色矮星と呼ばれる恒星である。
太陽は表面温度が6000度程度だが、この星は2700度程度しかない。
これは星をつくるもととなっている星間ガスの量が少ないことによる。
ガスの量が多い=引力が大きい=核融合反応が早く進むので、意外かもしれないが大きい恒星ほど寿命は短い。逆に赤色矮星のように穏やかな核融合反応を続けると寿命が長くなる(短くて数百億年)ので、宇宙の年齢が150億年ということを考えると、まだ寿命を終えた赤色矮星はないと考えられている。

それにくらべてAとBはほぼ太陽と同じ大きさなので寿命も100億年程度と推定されている。

映画の設定サイトによると、ポリフェマスはアルファ・ケンタウリA星系にある3つのガス惑星のうち、2番目の軌道を巡っており、土星より小さい。また、輪はもっておらず14の衛星を持っている(そのうちの1つがパンドラ)。パンドラの大気が地球人には有毒なのは二酸化炭素が18%と高く、酸素が少ないためのようだ。(地球大気は酸素25%。二酸化炭素は1%ほど)

この、「ガス惑星の衛星に生命がいる」という設定は、「木星の衛星エウロパに生命がいるかもしれない」という学説に影響を受けているのではないだろうか。
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