2005.02.23 Wednesday
23:08 | posted by
kazuto funahashi
中公新書今月の新刊。著者は以前「信長の親衛隊」を書いた人。信長公記の専門家で資料を基にした解読の様子がとてもおもしろい。通常、この手のタイプの本は論文みたいなかんじになって退屈なのだが、この人が書いた本はなぜかそういうところがない。
信長がそれまでの武将と違うのは、農兵分離をしていつでも軍事行動ができるようにしたこと、というのは有名だが、自分一人で動くのではなくて、自分の配下を各方面に派遣して一軍を統率させるという方式も彼が最初のようなもの。
それらに抜擢された武将のことについてのひととなりや、具体的な軍制についての解読がされている。柴田、丹羽、明智、羽柴あたりは有名だけど、その他の武将も細かくてこのあたりの時代のマニアな人にはたまらない本になるかもしれない。
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