NHKで4/12に放送されたNHKスペシャル「ヤノマミ」。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090412.html
かなりグロテスクな映像もありましたが、絶滅寸前の部族のありのままを伝えるためにできるかぎり編集されずに放送されました。
アマゾンの奥地にすむ、もっとも文明化されていない部族であり狩猟採集の自給自足で生きています。
10年以上の交渉のすえ、150日の同居取材を敢行。

その中で、14歳のとってもかわいい少女がクローズアップされました。ヤノマミ族はほとんど全裸で暮らしているので、この14歳美少女のふっくらとふくらんだ乳房もNHKがばっちり放映していました。
ところがこの少女が妊娠してしまったのです。父親は誰かわかりません。少女の父親は激怒し家族ともどもいったん村を出ていってしまいました。
同居取材中に少女は臨月を迎えました。大きくなったお腹や乳房もしっかりと映されています。学術的な記録なのでいいんでしょう。村へはそれ以前に戻ったようですが、理由は不明。
そして出産。女たちとともに森に入り産みます。ちなみに出産や子育てに男はまったく関与しません。子供が増えたから狩りの数を増やす、といった程度。
ヤノマミ族ではシングルマザーは珍しくありません。しかし200人程度がかたまって暮らしているので助け合って子育てをするという感じです。
ほかにも16歳と11歳で結婚した夫婦などが紹介されていました。(ハンモックに二人で寝ていて男が女の乳首をくりくりつまんでいた……いいのかNHK)
さて、14歳の少女は出産をしました。しかし。
ヤノマミ族の中では生まれたばかりの子供は「精霊」だと考えられています。
そして、生まれた子供を「人間」として迎えいれるかどうかは母親が決めるのです。
「精霊」とされた子供はバナナの葉に包まれ、シロアリの塚に供されます。
そして、すべて食べられた頃合にそのシロアリの塚を焼いて天上に送り、神に報告するとのことです。
14歳の少女は子供を精霊としました……。
数日後、この少女はふだんのように川で魚取りをしていました。
草むらで行われる出産シーン、地べたに置かれた新生児、なんというかかなりディープな内容でした。
この村では年間20人ほどが生まれますが、そのうち人間とされて育てられるのは10人ほど。半分は「精霊」とされ、天上へ返されます。
日本でも江戸時代までは「間引き」という産児制限の風習がありました。
それと同じと思えばいいかもしれませんが、フルハイビジョンでありありと描かれる現実は重い余韻を残しました。
2ちゃんねるでも実況があったようです。最初のころは
「ふくらみかけキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!」
とか、
「少女全裸全開大量!!!!」
とか、ま、そういうふうな反応でしたが、話が進むにつれて、どんよりとした空気が流れ始め、最後には涙を見せる人も……。
ヤノマミとは、彼らの言葉で「人間」を意味します。
ちなみに取材陣たちは「ナプ」と呼ばれていました。
取材陣に限らず、「ヤノマミ族以外の人間」はすべてナプというそうです。
その意味は「人間以下のもの」だそうです。
この番組、もともとBS-hで放送されたものを1時間番組に編集したとのこと。
もともとは1時間50分あったそうです。あれ以上の映像があるなんてちょっと想像できないのですが……。
一つだけ。ナレーションの方の声が低すぎて、ちょっと聞き取りづらかったです。