日本で唯一のボディボード専門誌、「Flipper」が休刊してしまいました。
ボディボードは1990年代の半ばに女子高生を中心にブームが到来し、最盛期には数誌の専門誌が出ていましたが、ブームをけん引していた「ワイルドブルー・ヨコハマ」の閉館でブームは去りました。それでもサーフィンブームにくっつく形で、ボディボード人口は確実にいたのですが、専門誌を買うというところまではいかなかったのか、年々雑誌が薄くなっていくのを感じていました。DVDをつけて価格をあげたりしていたのですが、ついに昨年は季刊のうち2冊の休刊を発表。今年3月末に年に一回発行ということで復刊する予定だったのですが、断念するというメールが届きました。
昨年は震災のためにマリンレジャー人口が減り、広告出稿も激減、雑誌売り上げも減り、やむなく今年度は休刊せざるをえないということです。
私は2005年から買っていたのですが、これで本当に日本からボディボード専門誌が消えてしまうのかと思うと複雑です。サーフィン雑誌は複数あるのに謎ですね……。
ボディボの記事はサーフィン雑誌の一部に出ていることもありますが、やっぱ専門誌があるのとないのとでは違います。近年、日本のプロボディボーダーは世界各地の大会に出場して優秀な成績をあげています。トップレベルの選手もいるのに認知度が低いのが悲しいかぎり。プロボディボーダーの組織であるJPBAの年間運営予算は1000万だそうです。組織を運営するという基準で考えるとものすごく少ない。
やはり、「ボディボは女がするもの」という固定観念を打破しないといけないんでしょうか。欧米ではそんな考えはなく、ハワイあたりではプロボディボーダーはかなりリスペクトされる存在です。
そうか……、Flipperがなくなるのか……。
とにかく、今は悲しいです。
結局、最終号になってしまった、2011年7月31日発売号。
季刊で年4回発刊(3,6,9,12月の末日)だったので3月末にも発売予定だったのですが、昨年の震災で発売延期。
結局3月発売号は2か月遅れの5月末にリリースされました。それに押される形で6月発売号も1か月ずれました。
3月分がどうしてこんなに遅れたのか不明ですが、噂によると、福島特集記事が載っていたからすべて差し替えたとかなんとか……。