参院選雑感。

2010.07.12 Monday 14:02
kazuto funahashi




共産党


前回よりも1議席減。ずっと思っていたこの党の矛盾。「アメリカにも大企業にもハッキリものを言う」という主張が、そのほかの自らの主張と矛盾している。具体的に言うと、「日米安保破棄」。米軍が日本から撤退したら当然極東に軍事力の空白が生まれる。昨今の極東情勢は北朝鮮や中国の軍事圧力増大など非常によろしくない方向に動いているため、その抑止のために軍事費を増やさざるを得ない。しかし、この党は軍事費カットも主張している。これは大きな矛盾だ。また、なにかというと二言めには「大企業は〜」というが、大企業には当然それだけ多数の労働者がいる、という視点が抜け落ちている。「アメリカにも大企業にもハッキリものを言う」という主張は戦前の軍部・右翼が言ってたこととまったく同じ。海軍は米国を仮想敵国としており、実際に戦争となったのは誰でも知っていることだし、大企業に対しては右翼がテロや暗殺などを行っている(三井財閥総裁の団琢磨が右翼に暗殺された)

結局、うさんくささだけが感じられる政党というわけで、どんどんと議席を減らし続けているのだと思う。



社民党


議席は死守したものの、党勢はずっと下り坂。普天間問題に関して連立離脱したのは「政党のありかた」としては潔い進退だったと思うけれど、抱えている思想や政策は「社会主義的な大きな政府」を指向しており、借金だらけの現在の日本では受け入れられないことを有権者はよくわかっているからこその投票行動だと思う。だいたい、党首が貯金1億あったらなにを言ってもあまり説得力がない(笑)


たちあがれ日本、新党改革


全国からかき集めた票でようやく1議席ずつって感じ。



国民新党


議席がゼロに。まあ、もともと存在理由が「郵政」にしかない党だからこうなるのは当たり前。


幸福実現党。

神奈川選挙区の話をする。定員3に対して10人が立候補したが、この中に完全無所属のかたがいた。肩書きは「物流会社アルバイト」。選挙公報は手書き。どう考えても泡沫候補。それでも4万票以上獲得していました。しかし、幸福実現党の候補はこの泡沫候補の1/3の票で、堂々の最下位。

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