参院選雑感。
2010.07.12 Monday 14:02
kazuto funahashi
夜中の2時まで開票速報、そのあとF1見ながらザッピングして、最後の1議席が決まる瞬間まで見ました。
民主党
負けるべくして負けた。論調では菅首相の消費税発言が元凶ということになっているけれど、それは違うのではないかと思う。もちろんゼロじゃなくて40%ぐらいはそれも関係していると思うけど、土台にあるのは鳩山と小沢のカネの問題、稚拙な政権運営、対米関係を悪化させた普天間問題、強引でむちゃくちゃな議院運営を行った江田五月への批判、国民を舐めくさった小沢主導によるタレント候補の擁立などがあると思う。その証拠に「消費税をあげる必要があるか?」という問いに6割の国民は「YES」と答えており、なおかつ「消費税を上げるに反対」としていた社民・共産が敗北していることからもわかる。あれだけいたタレント候補でも当選したのは谷亮子だけだ(こいつの名前を書いたヤツはみんな死んでしまえ(笑))
個人的に枝野幹事長はキライだし、擁護するつもりはないのだが、この敗戦を彼の責任とするのは筋違い。今回の選挙戦略を練ったのは小沢だからだ。
私は民主党が嫌いというのではなく、小沢が嫌いだ。彼は悪しき自民党の最も濃いエッセンスを受け継いでいる政治家であり、日本の政界から撲滅されなければならない。
自民党
前回の衆院選で古い人が軒並み落ちてるので、意図せず世代交代になっている。今回躍進したのは1人区で圧勝したため。衆院選と同じで(当時の)与党はイヤという票が自民党に流れたのすぎない。その証拠に比例代表の票は減っており、比例での獲得議席は2つも減っている。
みんなの党
たぶんこうなると思っていたら、本当にこうなった。比例代表の票は公明党を上回る堂々の第3党。キャッチフレーズの「消費税を上げる前にやることがあるだろう」というのが効果的に響いたと思う。選挙区で議席を取ったのは東京・千葉・神奈川だけだが、愛知や大阪ではかなりいい位置まで来ており、今後の政権運営のへなちょこさかげんによっては大化けするかもしれない。私が住んでいるところは幹事長の江田けんじの選挙区なんだが、もともと無所属だった彼がこんなふうに注目されていくのはなんだか心配だ。ちなみに「みんなの党」の英語表記は「Your Party」。
公明党
大阪・東京・埼玉に立てた選挙区候補が全員当選したものの、比例が伸びず2議席減。これはすべてみんなの党躍進の余波だろう。投票率が前回よりも下がったため固い組織票を持つこの党には有利なはずだったが、それ以上に無党派層がみんなの党へ流れたということだろう。
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