批判だけなら誰でもできる。
2010.04.18 Sunday 17:52
kazuto funahashi
だから、シカトしていた店も、「卒業」ほしさにその条件を飲んで、仕入れたと聞いています。増産に増産しても間に合わず、営業の人が新幹線で自分で運んだ、なんていう話を聞いたことがありました。
という感じで、原盤権はレコード会社が持つ、という流れになってきたのは1970年代からなのです。しかも、売れてきたら、契約更改のときに原盤権を要求してくるのが普通なのです。ドリカムがエピックを離れた理由もこれです。SME系レーベルからアーティストが移籍したなら、理由はたぶん原盤権でしょう。最近だとブリグリがワーナーに移籍しましたが、たぶん同じ理由じゃないだろうかなあ。
あとは、ジャニーズとか、バーニング系列の事務所は原盤を確保しにいくだろうから、レコード会社が権利を押さえるのは難しくなりますな。
まあ、レコード会社も生き残るために一生懸命がんばっているわけですが、どうも「権利で食ってる」ところを否定的に見てる人が多くてねえ。でも、それはしょうがないのですよ、だいたいこの業界の始まりが著作隣接権に基づいてるわけだから。
昔、オルゴールが発明される前までは、音楽を複製するというのはすなわちスコア(楽譜)を複製することと同義でした。だから、音楽を複製するのに権利が発生したのです。楽譜がレコード、そしてCDに置き換わっただけなのです。(ゆえにこの権利を音楽出版権とも呼ぶ)
そういう1600年代にヨーロッパから生まれた歴史ある流れを無視して批判されても、薄っぺらい上澄みにしか思えないですね、私は。
[7] <<
comments (0)
trackbacks (0)
<< 金麦陥落/お買い物。
今日。 >>
[0] [top]