あれは誘われていたのだろうか。

2009.10.02 Friday 20:26
kazuto funahashi


ラジオで「あなたは好意を寄せられていることに気づいているか」というようなネタをやっていて、ふっと20年以上前の出来事を思い出した。



当時大学生で京都に住んでいた私は、同い年で同じゼミの女の子と河原町(京都で一番の繁華街)に飲みに行った。二人だけで飲みにいったのはこのときがはじめてだったが、それには理由がある。

この日の1週間ほど前に、ゼミ生で飲み会があった。そのとき、理由は忘れたけれど「二人で抜けて飲みにいこうか」って話になった。ところが、抜け出すところを彼女と以前付き合っていた男に見つかってあやうく修羅場になりそうだったのだ。
二人はすでに別れたと聞いていたんだけれど、相手の男(同じゼミ生)はまだ未練たらたららしく、僕と彼女がデキかけていると勘違いしたらしい。そのときは彼女がなだめて終了したのだけれど、あらためて二人で飲みに行こうとこの日が設定されたのだった。
当時はそんなわけで僕も彼女もフリーだったが、僕の友人(先の男とは別の人)が彼女にゾッコンだったので、友情に厚い僕は彼女を恋愛の対象から外していた。彼女はとてもチャーミングな子で、僕の友人のアプローチを断り、先の男とつきあっていたがもう別れてしまっていたのは前述のとおり。

さて、二人飲み会の内容はすっかり忘れているので、たいした話はしていないと思う。学生の分際なのでそれほど泥酔することもなくほろ酔いという感じ。
時間は日付が変わったあたり。この時間になると人影もまばらだった(今はどうか知らない)。確か、河原町通りの歩道を四条から三条に向かって北上していたと思うのだけれど、前からちょっとガラの悪い連中が歩いてくるのが見えた。

彼女はちょっと怖がったようだし、僕も脳内警戒警報を出していたのだが、脇道もなくUターンするのもあからさまだったので、彼女の肩をぎゅっと抱いて「そのまま真っ直ぐいくよ」とささやいたあと、そのまま突破した。連中はチラリとこちらを見たがとくに何もリアクションを起こすこともなく、行き違っていった。
今と違って少しコワモテだった僕だったので、彼女にそうすることによって不良どもが絡んでくるのを防ぐつもりだった。そしてそれは成功した。(天に誓って言うが本当に下心なんてなかった)

さて。

彼女が住んでいるところへは公共機関だとバスしかないが、とっくにバスは終わっていた。この状況だとタクシーしかない。すると彼女は「一緒に家までついてきて。帰りのタクシー代は出すから」と言い出した。ちなみに彼女は一人暮らしだ。

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