格安エアラインで世界一周

2009.07.15 Wednesday 10:54
kazuto funahashi


「12万円で世界を巡る」など、バックパッカー系旅行記で著名な筆者が今年1月に実際にチャレンジした文庫書き下ろし旅行記。
LCC(Low Cost Carrier)と呼ばれるムダを省いた格安航空会社を乗り継いで世界一周する旅行記。

LCCはシート間をできるだけ狭めて人を多く乗せたり、機内食や乗り物を有料化したりしてコストを下げて運賃を低めにしている航空会社のことで、最近では関空に就航したセブパシフィック航空や、成田に就航したジェットスターなどもその仲間。
しかし、LCCは乗り継ぎに問題があったり、チケットの申し込みはすべてインターネットで(英語で)行うなど、素人が使うにはなかなかハードルが高い。

筆者はまず関空からセブパシフィック航空でフィリピンのクラーク空港へ到着。首都マニラから北西に80キロ離れたここはもともと米軍基地だったところだが、現在はLCC専用空港となっていた。近くにはアンヘラスという都市があるが、もともと米軍基地のお膝元だったこともあり性風俗産業の集積がスゴい。次に、マレーシアのクアラルンプール国際空港へ、エア・アジアで飛ぶ。この空港はクアラルンプール郊外のセパンに作られた空港で敷地面積は成田の10倍。こういう空港ではLCC専用のターミナルが新規に作られているのだが、経費削減のため鉄道やシャトルといった交通手段は作られておらず、乗り継ぎが非常に面倒になっていた。

筆者は格安航空券の情報誌の創立にかかわり、その筋では権威であったが、すでに時代はLCCに移っており、その雑誌も休刊。おりおりの都市の思い出も語られる。しかし、あるときクアラルンプールとジョホールバル(シンガポール近く)の飛行機路線の価格を調べて驚いた。日本円でたった800円だったからだ。そこからのこの企画が始まったともいえる。

クアラルンプールからインドのパンガロール、そしてUAEのシャルジャへ。

UAEといえば近年金融産業のドバイの隆盛が伝えられているが、この飛行機はシャルジャへ行く。UAE(アラブ首長国連邦)と聞いても、首長国ってなに? って感じだが、昔の言葉で言えば「酋長」(しゅうちょう)のこと。7つの酋長の国が集まってできたのがUAEだ。
観光客はエミレーツ航空でドバイに来るが、インド各地からの出稼ぎ労働者はエア・アラビアでシャルジャへ来る。ドバイ・シャルジャ間は16キロ。さながら、玄関はドバイで、裏口がシャルジャだと筆者は言う。

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